駅弁(JR吉松駅たまり)

JR肥薩線とJR吉都線の分岐駅が吉松駅で、いさぶろう号の終着駅であり、しんべい号の始発駅でもある。
いさぶろう1号で人吉駅からやってきた小生は、11時49分発のしんべい2号で人吉駅を目指す。20分余りの待ち時間を利用して駅弁を買うことにした。事前に調べておいた「駅弁たまり」で駅弁を求めたのだ。売り切れ御免の駅弁と聞いていて、急いで買い求めた。



価格は650円、観光地の駅弁としては格安だ。人吉駅の栗めし駅弁が1100円。単純な比較はできないが、金欠旅人には安いに越したことはない。駅弁の包紙には吉松駅路近辺の観光地がイラストで描かれている。ほのぼのするデザインだ。



しんべい2号に乗り込み駅弁を開ける。幕の内弁当のカテゴリーに入るのだろう。おかずはご覧の通り多種多彩だ。食べ足りなさを感じさせない量がきちんと入っている。胃に優しい煮物が揃う。



しんべい2号は出発。車窓を楽しみながら真幸駅に到着する前に駅弁をたいらげてしまった。素朴な味わいに徹した駅弁はランク付けや豪華さとは無縁であろう。



駅弁はご当地を連想させる、あるいはご当地ならではの食材を使ったメニューを期待する旅人もいるだろう。駅や近隣の風景もおかずにして楽しむ駅弁もあるだろう。吉松駅の駅弁は田園と山々が連なるのどかな湧水町の風景を食にしたように思える。
650円で採算はとれないのかもしれないが、できるだけ長く売り続けていただきたい。


駅弁 650円
駅弁たまり
鹿児島県姶良郡湧水町川西1220-1
0995(75)2046
2017/8/11