豆田町エリアでは北西に位置する。通りに軒を並べる店舗や建物に親しんだ後、食事をと立ち寄った。
店内に入り土間を抜けると中庭が迎える。新緑を縫って風と日差しが揺れる。心地よく感じる。既に14時を過ぎていたが幸にも営業中だ。
蔵のような建物に入ると落ち着いた木の風情が迎える。メニューから豚しゃぶせいろをお願いした。つゆに蕎麦をつけていただく。
しばらくして甘酒が運ばれてきた。間もなくつゆとセイロに盛られた蕎麦と蕎麦湯が運ばれてきた。
きざまれた白ネギがつゆの器を満たしている。ネギを分けると豚しゃぶが隠れていた。コクのあるつゆだ。鈍感な舌は鶏ガラがベースと感じた。
乳白色の蕎麦をつゆにつけていただく。温かいつゆを蕎麦が絡め、のどを通過する。「うまい」の言葉しか思い浮かばない。
盛られた蕎麦の量は程よい。これ以上だとうまいの印象が消えそうだし、少ないと物足りないだろう。残ったつゆに蕎麦湯を注ぐ。蕎麦のをいただいたときの習わしだ。
日田の初夏は暑い。温かいつゆにつけてセイロを食べることに抵抗があるかもしれないが、夏だからこそ体温に近いつけ麺を体は喜ぶのかもしれない。
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豚しゃぶせいろ 880円
麦屋
大分県日田市豆田町14-3
0973(24)2246
11:00~15:30(土日11:00~17:00)
休:木曜日
2019/6/19